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第57回 百日咳(Pertussis = Whooping cough) |
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投稿者 Ildong Kim
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2008年 January 13日 Sunday |
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症状:数週間続く発作性の激しい咳 21才のPさんは、最近日本で大学生と短期交流会をして、アメリカに帰ってきました。アメリカに帰って、鼻水、微熱、咳などの風邪症状が始まり、2週間後には、発作性の激しい咳が始まりました。咳止め、気管支拡張薬も効果なく、最終的に百日咳と診断されました。
百日咳は呼吸器系の感染症で、1940年代以降、世界的に百日咳ワクチンが普及し、百日咳による子供の死亡は激減してきましたが、発展途上国では、未だに年間30万人近い子供が死んでいます。 百日咳の病期は、3期に分かれます。症状は、7−10日程度の潜伏期の後に始まりますが、最初はカタル期で、鼻水、くしゃみ、微熱、軽い咳などの風邪症状で、1−2週間の間に咳は徐々にひどくなります。第2期である痙咳期に入ると、発作性けいれん性の咳が出るようになります。コンコンとした短い咳が連続して起こり、息を吸う時に、笛のようなヒュー音とした特徴的な音が出ます。チアノーゼや嘔吐を伴います。痙咳期は約1−6週間程度。第3期である回復期になると、症状が徐々に軽減していきます。 予防接種をしている大人や思春期の子供は百日咳に感染しても、症状は普通軽度で、症状の出ないこともあります。激しい咳が出ても、典型的な百日咳の音は出ません。ただし、症状は軽度でも、乳幼児に感染させる可能性はあります。肺炎、けいれん、脳症などの重症合併症は乳児に多く起こり、死亡の大半は生後3ヶ月未満の乳児なのです。 百日咳の診断は、症状と検査で行ないます。細菌培養が確定診断ですが、結果が出るのに時間がかかるなどの理由で、最近は結果が早くでるPCR法が良く併用されます。両方とも鼻咽頭から検体を取って検査します。血液検査で百日咳菌の抗体を調べたり、白血球中のリンパ球数(2万以上に上昇)を調べ診断の補助にすることがあります。 百日咳の治療は、基本的には支持・対症療法ですが、エリスロマイシンなどの抗菌薬も使われます。ただし、抗菌薬は病期の早期に開始しなければ症状の改善にはあまり貢献しません。抗菌薬を服用すると、感染者の感染性を低くすることができます。百日咳感染者の家族や、身近に接触のあった人は全員、予防的に抗菌薬を服用します。 現在アメリカで使われている百日咳ワクチンは、3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれ、子供に使われますが、大人用もあり、11−18才及び、18才以上でそれぞれ受けるようになっています。
サンディエゴの日系紙「Lighthouse San Diego」に2007年9月16日号に掲載。 |
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最終更新日 ( 2008年 January 13日 Sunday )
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