| 第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis) |
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質問:春から夏にかけて、くしゃみや鼻水が起こり、目がかゆくなります。どうすれば症状を改善することができますか。
鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、目や鼻のかゆみ、あるいは咳などの症状があれば、アレルギー性鼻炎の可能性が高いでしょう。日本では一般的に花粉症、アメリカでは Hay fever (枯れ草熱)と呼ばれていますが、花粉以外にも、動物のふけ、ほこりやダニ、カビなども原因になります。 アレルギー性鼻炎は、アトピー性皮膚炎や喘息などのアトピー性素因を持つ人に起こりますが、鼻炎以外の症状のない人もいます。アレルギー性鼻炎の診断は主に問診と診察で行いますが、アレルギーの原因は、皮膚や血液によるアレルギー検査を利用します。 アレルギー性鼻炎の治療は、アレルギー源を避ける、症状を改善する、積極的に予防する、という3つの要素から構成されます。アレルギーの原因が分かっているときは、アレルギー源を避けるのが、もっとも効果的な方法です。花粉が原因の時は、部屋の窓を閉めて、エアコンを使用する、動物の毛(毛に付着しているふけ)に対してアレルギーのある人は、その動物に接触しない、ハウスダストやダニにアレルギーのある人は、寝具のカバーに低アレルギー素材を利用したものを使用したり、よく掃除をする、といった具合です。 薬による治療は、抗ヒスタミン剤、交感神経刺激薬、ステロイド、それにクロモリンと抗コリン剤という5種類の薬物の組み合わせで行われます。症状が軽度であれば、市販薬でもある程度効果が期待できます。かゆみ、くしゃみ、涙症状には、べナドリル(Benadryl)やTavistのような抗ヒスタミン剤。鼻づまりにはアフリン(Afrin)のような鼻スプレーかSudafedのような飲み薬。鼻づまりと鼻水が両方あるような時は、Tavist-DやDimetapp。市販されている抗ヒスタミン剤は眠たくなるものが多く、また、市販の鼻スプレーは4日以上使用できません。市販の薬で効果のない時は、処方箋による薬を使用することになります。 アレルギー性鼻炎の薬物治療の基本はステロイドの鼻スプレーです。副作用も少なく、鼻のとうりも良くなります。ただし、ステロイドの鼻スプレーは効果が出るまで1-2週間かかることもあるので、それまで経口の抗アレルギー薬が必要になります。また、鼻スプレーだけで効果のない時も経口アレルギー薬が適応になります。 薬による治療で症状がコントロールできない重度のアレルギー性鼻炎で原因のわかっている場合は、免疫療法(Immunotherapy)の対象になります。これは、アレルギーの原因になる物質を非常に薄め、徐々にそのアレルギー源の濃度を上げながら注射治療をし、免疫をつけていくものですが、通常3―5年間の治療を要します。 以上の内科的治療で効果のない時は、耳鼻科で鼻の手術をすることもあります。また、症状的がアレルギー性鼻炎に似ていても、実はVasomotor Rhinitis (血管神経性鼻炎)などのようにアレルギーではない場合もあるので注意してください。 sandiegotown.comの2004年7月 に掲載
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