第42回 憩室炎 (Diverticulitis)

症状:腹痛、発熱、吐き気、嘔吐 45才のKさんは、突然左の下腹部が痛みだし、吐き気もあったので救急室に行きました。急性胃腸炎と診断されて、薬を出されて帰宅しましたが、翌日には更に痛みが増し、熱も出てきたので、再度救急室に行きました。今度は、腹部CT(コンピューター断層撮影)が行なわれ、急性憩室炎と診断されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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第72回 胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome = TOS)

症状: 手や腕のしびれ、首、肩、腕の痛み    35歳のPさんは、コンピュータープログラマーで週に2-3回は友人とバレーボールをします。右手指・腕のしびれが1ヶ月前に始まり、1週間前から首、肩、上腕の痛みも起こってきました。医師を受診したところ胸郭出口症候群と診断され、理学療法と自宅でのストレッチングを積極的に行い症状は徐々に改善していきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第58回  筋けいれん (Muscle cramps = muscle spasm)

症状: 筋肉のけいれん、筋肉痛    32才のPさんは、普段あまり運動をしていないのですが、昨日は家族と一緒に近くの山を数時間歩きました。その夜寝ている時に、突然ふくはらぎがこむら返りをし、その激しい痛みで血の気が失せる程でした。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

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第22回 肘内障(ちゅうないしょう)

症状:子供の手を引っ張った後、子供が腕を動かさない J君は3才の男の子。公園で歩いている時に転びそうになったので、横にいたお母さんがJ君の右腕を強く引っ張ったところ、その後J君は右腕を動かさなくなりました。骨折を心配したお母さんはJ君をかかりつけの小児科医に連れて行きました。話を聞き終えた小児科医は、J君の右腕をつかんで、回転させるように伸ばしたかと思うと、先程まで全然腕を動かそうとしなかったJ君がゆっくり右腕を動かし始めました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 20 10月 2004

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集中治療室

病院の十一階だった。私たち医師団がベッドの周りに集まった。  すると、ちょっと後ろに背筋を伸ばすことができるベッドに患者が眠っているかのように見えた。集中治療室にいるにもかかわらず健康そうな、中年の男だった。  私たちは彼が生きているかどうかを判断するつもりだった。S先生はその男の目ぶたを開けて、ペンライトで光を当てた。 私たちはベッドに身を乗り出し、目の反応を探しながら、見詰めた。しかし、何もなかったのだ。 先生の勧めで、目に近いところまで近づいた。マークという研修医がタオルを患者の肩にかけた。それから、氷で冷やした水を注射器に吸い上げた。そうして右耳を洗浄した。 終わったら、また左耳で同じ手順を繰り返した。それでも、反応が全然なかった。人工呼吸器のチューブを喉で上下移動しても、患者が動かなかった。

アメリカ医学生の体験談 | Jay Starkey | 水曜日, 9 1月 2008

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第62回 女性の慢性骨盤痛症候群(Chronic Pelvic Pain Syndrome )

症状:6ヶ月以上続く下腹部の痛み    36才のWさんは、半年以上も前から、下腹部の痛みが続き、婦人科や内科を受診し、様々な検査をしてきましたが原因がわからず、気分の落ち込みが増してきました。抗炎症鎮痛薬を服用し、カウンセリングを受け、積極的に運動をすることによって、最近やっと痛みが軽減してきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第101回 大人の予防接種(Adult immunization)

予防接種は子供のためのもの――と考えている人はいませんか?    予防接種が感染症予防に効果があるのは長い間認められてきました。それは子供だけでなく大人に対しても同じです。最近、子供に特有だと思われていた麻疹 (はしか) や百日咳が日本で大学生の間に流行 (はや) って、社会問題になったのはまだ記憶に新しいですが、それはアメリカでも同様で、約20年前に大学生の間で麻疹が流行し、多くの死者が出ました。その後、麻疹の予防接種が2回になりましたが、日本でも最近、麻疹は2回受けることになっています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第69回 熱射病 (Heat stroke)

症状: 体温の上昇、意識障害、けいれん    マラソン出場のために、暑い日にトレーニングしていたPさんは、走っている途中で気分が悪くなり立ち止まったかと思うと、痙攣をして意識を無くしてしまいました。救急車で病院に運ばれましたが、前日睡眠不足で、トレーニング中もあまり水分補給をしていなかったようです。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第48回 貧血(Anemia)

貧血というと、立ちくらみを起こす「脳貧血」と誤解されている方が多いのですが、いわゆる「脳貧血」は起立性低血圧あるいあは副交感神経過敏などで起こり、赤血球中のヘモグロビンの量が減少して、血液の酸素の運搬能が低下する貧血と区別して考える必要があります。貧血の症状は実は「無症状」が一番多く、あるとすれば疲れやすさ、動悸、息苦しさなどで、短時間のうちに多量出血をして循環血液量が少なくなるような状態以外には立ちくらみは起こりません。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

極めて広範囲の可動域を持つ肩ですが、それゆえ、いろいろな問題も起きやすく、肩の痛みもその一つです。アメリカでは年間で1400万人以上が肩の問題で医師を受診し、そのうち肩の痛みを訴える人は400万人近くもいます。肩の痛みの主な原因の一つである肩の外傷はスポーツ、特に水泳、テニス、投球、ウェイトリフティングのように、腕を頭上に挙げる動作のあるスポーツでよく起こりますが、日常の仕事や家事でも起こります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 6 11月 2005

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第72回 ビタミンCは風邪に効果があるのか? =医学的に効果がある、ということは?

今回は病気の話ではなく、少し趣向を変えて、「医学的に効果がある、効果がない」とはどういうことなのかを説明したいと思います。私は、医学だけではなく、個人的に関心があって疫学・生物統計学も勉強していますが、生物統計学では、ある治療や薬が人間に効果があるかどうかを判断します。動物実験で、ある動物に効果があっても、人間に効果があるとは限りません。また、ある薬が人間に有効であっても、副作用が深刻で、人間に治療薬として使用できないこともあります。ある治療や薬が人間に効果があるかどうかを判定するのは、実は簡単なことではなく、膨大な時間、人力、費用を要することなのです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。

診察室 | Ildong Kim | 日曜日, 12 9月 2004

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第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

前回はADHDの原因、症状、診断について説明をしました。今回は、ADHDに伴いやすい障害・疾患と治療に焦点を当てて解説をします。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | TUSEDAY, 7 6月 2005

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第21回 アメリカでも3分診療? =南カリフォルニアの医療事情=

HMOの生まれ故郷、南カリフォルニア サンディエゴで、日本クリニックが開院して2年になりますが、この間診療を通じて見た南カリフォルニアの医療事情というものを述べてみたいと思います。ここでいう南カリフォルアの医療事情と言うのは、何よりもHMO(健康維持機関=毎月一定の掛け金を取って、最小限の支払いで診療を受けようとする保険またはその保険会社のこと)の影響が絶大な地域での医療事情ということです。日本からアメリカに来られたばかりの人、あるいはアメリカに長年住んでいるが、南カリフォルニアからあまり離れたことのない人、またはアメリカであまり医師を受診したことがない人には、南カリフォルニアの医療事情と言われてもピンとこないかもしれません。私も、サンディエゴに来るまでは、HMOのメッカ、南カリフォルニアがこんなにも、医療面で他の地域と違うというのが、わかりませんでした。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 26 9月 2004

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第99回 脳卒中 (Stroke)

アメリカでは毎年約80万人が脳卒中になり、15万人の方が亡くなっています。すなわち、40秒に1人が脳卒中になり、3〜4分に1人亡くなっていることになります。日本で脳卒中になる人は人口比ではアメリカよりも多く、年間13万人の方が亡くなっています (第3位の死因)。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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ヘルス

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

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第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

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医学教育

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死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

...

US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Intensive Care Unit

Introuduction: An American Medical Student

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

集中治療室

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医療室

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

...

第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=