第55回 アメリカでの妊娠と出産

妊娠と出産を言葉も環境も違うアメリカで経験することは、日本で行うよりもずっと大変なことかもしれません。その一方で、視点を変えると、無痛分娩や快適な分娩室など、必ずしもアメリカでの妊娠・出産はネガティブなことばかりではありません。夫の仕事の関係上、仕方なくアメリカでの出産を予定している方も、積極的にアメリカでの出産を考えている人も、この国での妊娠中の診察・検査の予定、出産がどのように行われているのかを知ることは非常に重要です。スクリプス・クリニックの資料を基にして、以下に妊娠中の診察・検査の予定を説明します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

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第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。

医療相談室 | Ildong Kim | 木曜日, 9 9月 2004

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第35回 前十字靱帯損傷 (ACL injury)

症状:膝の痛み、膝の腫れ 16才のX君は、放課後バスケットボール中、急に方向を変えた瞬間、右膝にパシッと何かが切れる音を感じました。帰宅後、膝の腫れと激しい痛みが起こってきました。翌日整形外科医を受診したところ、前十字靱帯 (Anterior cruciate ligament = ACL) 断裂と診断され。後日、関節鏡を使用した前十字靱帯再建術を受けることになりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 6 11月 2005

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第41回 誤解の怖い医学英語 

以前アメリカ人医師に言われた診断名を一般の英和辞典で調べ、何年間も診断名を誤解されていた患者さんがおられました。又、ある患者さんは、専門の通訳者によって通訳をしてもらったにもかかわらず、誤った日本語の診断名を教えてもらっていました。医学英語は、英語が得意な日本人にとっても、専門の通訳者にとっても容易なことではありません。それは、医学用語というのが、日本語でも英語でも医学という専門の知識がないと理解が難しいということに関係があります。例えば、Hordeolumという英語を「麦粒腫」という日本語に置き換えても医療関係者で無い限り、アメリカ人でも日本人でもその意味することを把握することは難しいのではないでしょうか。ただこの単語はそれぞれ、「Sty 」あるいは、「ものもらい」、という日常でよく使われる用語に変換すると、理解は極めて簡単になります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第67回 ビタミンとミネラル (Vitamins & Minerals)

アメリカでは様々なビタミン・ミネラルのサプリメントが簡単に手に入るので、健康増進の一環として、それらを常用したり、ハーブや酵素剤と一緒になったサプリメントを取る人も多くいます。中には、1日の必要量の数倍ものビタミンが含まれているメガバイタミンを取っている人もいます。ビタミンやミネラルは、1日必要量の1~2倍程度では害はないのですが、多量に取ると副作用も生じてきます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 2月 2006

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第81回 胸痛 (Chest Pain)

胸痛で救急室を訪れる人の大半は、心筋梗塞(心臓まひ)など心臓に関係のある病気を心配するようですが、実際には心臓以外の原因も多く、胸痛イコール心臓の病気というわけではありません。ただ、心臓に関係のない病気でも、解離性大動脈瘤や肺塞栓症のように重症の病気があるので、胸痛は例えその原因が筋肉痛であっても軽く考えることはできません。以下、胸痛の原因になる代表的な病気について簡単に説明をします。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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Introuduction: An American Medical Student

Hello. My name is Jay Starkey. I am a medical student at the University of California San Francisco. I started medical school in the fall of 2004 at the "young"...

Medical Student Life | jstarkey | TUSEDAY, 10 1月 2006

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第40回 炎症性腸疾患 (Inflammatory Bowel Disease = IBD)

症状:下痢、腹痛、発熱、体重減少、貧血 24才のJさんは、ここ数ヶ月間、右下腹部の痛みと下痢が続くようになり、食欲も減退し、体重も数キロ減少してきました。内科医を受診し、血液検査を受けたところ、貧血があり、炎症を示す検査も高値を示したので、炎症性腸疾患が疑われ、胃腸科の専門医を紹介されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 16 4月 2006

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第62回 性感染症 (STDs = sexually transmitted diseases) その2

前回に続いて、今回も性感染症について説明します。今回は、B型肝炎やHIV感染症などのように、性行為以外の感染様式 (例えば、静脈注射による) を持つものも加えています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 1 9月 2005

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第52回 中毒性ショック症候群 (TSS = Toxic Shock Syndrome) =タンポンの使用によるもの=

症状:タンポン使用時の高熱、嘔吐、下痢、赤い皮疹     27才の女性Gさんは、生理中でタンポンを使用していましたが、最近忙しい日々が続いたので、タンポンを取り出すのを数日間忘れてしまいました。今朝になって急に高熱が出、気分も悪くなり、嘔吐や下痢が出てきました。食中毒だと思っていたGさんですが、症状が急速に悪くなっていくので、救急室を受診しました。救急室では、中毒性ショック症候群(TSS)が疑われ、悪臭のするタンポンを取り出し、すぐに抗生物質の投与と点滴が開始されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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第49回 あなたのコレステロール値は大丈夫?

最新の血中コレステロール目標値 (Update on Treatment Goals for Cholesterol) テレビや新聞などの報道で、もうご存知の方も多いかも知れませんが、7月中旬に新しい血中コレステロールの目標値が発表されました。7月13日に発行されたアメリカ心臓協会(American Heart Association)の機関雑誌である「Circulation」(循環)に、過去3年間に発表された5つの大きな臨床研究に基づいた、新しいコレステロール治療指針が紹介されたのです。この中で、以前にも増して厳しい目標値が特にハイリスクの人に採用されたので、マスコミの大きな関心を集めることになりました。この新しい指針は、3年前に出された有名な、高コレステロール血症の治療指針である、ATPIII Report (Adult Treatment Panel III Report )=米国コレステロール教育プログラム・ 成人治療専門委員会第3報告を改訂したものです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第100回「アメリカ健康ノート」連載100回を迎えるにあたって

「アメリカ健康ノート」の連載を始めて、もう8年以上になります。皆さんの暖かいご支援のお陰で、今回連載100回を迎えられたことは非常に光栄だと思っています。このコラムでは、アメリカでの健康保険や病気についての解説、あるいは医療の日米比較を行っていますが、これからも益々内容を充実し、平易な解説ができるように努めていく所存です。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。 今週は、初めて患者さんと会って、面談をしました。医師が患者さんに、健康状態や今までの入院状況について、質問しました。良い経験だったと思います。UCSFの医学生は、早めに患者さんと会うことが出来ます。以前は、2年生にならないと、そのような経験は出来ませんでしたが、今は、1年生でも患者さんと会えます。

アメリカ医学生の体験談 | Jay Starkey | 土曜日, 25 9月 2004

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その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

「そんなことをしたら、お医者さんに言って、注射してもらいますよ。」としつけのつもりで、こんな脅しを子供にする親御さんがいますが、これは関心できない脅しです。私たち小児科医は子供との距離を縮めたいわけで、決して注射を脅しの道具に使う気はありません。それにアメリカでは実際に注射をするのはナースで、ドクターではないですから、この脅しそのものが通用しません。ドクターは子供のよき相談相手でなければならないのです。それに、力ずくで抑えたり、脅しを使って、子供から適切な情報を得ることはできないのです。

診察室 | Ildong Kim | TUSEDAY, 14 9月 2004

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新入生向けのオリエンテーション

今週の火曜日から金曜日まで、医大のオリエンテーションに参加しました。クラスメートと知り合うことがオリエンテーションの重要な部分でした。新入生は全員で141人です。彼らは、いろいろな経歴の持ち主です。たとえば、ある女の子は妊娠8ヶ月で、前にプロバレリーナをとして働いていました。ある男の子はビスネスマンとして成功していました。年齢層は20才から34才までです。男女の比率は、女性51%、男性49%です。ほとんどの人は今まで、研究、ボランティア活動、または長期間の海外旅行をしてきました。みんな、優しそうです。

アメリカ医学生の体験談 | Jay Starkey | 木曜日, 16 9月 2004

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

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第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

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第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

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第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

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死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

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US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Introuduction: An American Medical Student

Intensive Care Unit

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

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医療室

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

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第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

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第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=