集中治療室

病院の十一階だった。私たち医師団がベッドの周りに集まった。  すると、ちょっと後ろに背筋を伸ばすことができるベッドに患者が眠っているかのように見えた。集中治療室にいるにもかかわらず健康そうな、中年の男だった。  私たちは彼が生きているかどうかを判断するつもりだった。S先生はその男の目ぶたを開けて、ペンライトで光を当てた。 私たちはベッドに身を乗り出し、目の反応を探しながら、見詰めた。しかし、何もなかったのだ。 先生の勧めで、目に近いところまで近づいた。マークという研修医がタオルを患者の肩にかけた。それから、氷で冷やした水を注射器に吸い上げた。そうして右耳を洗浄した。 終わったら、また左耳で同じ手順を繰り返した。それでも、反応が全然なかった。人工呼吸器のチューブを喉で上下移動しても、患者が動かなかった。

アメリカ医学生の体験談 | Jay Starkey | 水曜日, 9 1月 2008

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第19回 食道胃逆流症 (GERD)

症状:胸焼け、えん下困難、咽頭痛 46才のEさんは数ヶ月前から喉の痛みを訴えています。最近咳も長く続き、市販の咳止めもあまり効かないので内科医を受診しました。時々飲み込み困難もあり、咳も続くので内科医は食道胃逆流症を考え、抗酸剤を処方しました。症状はやや改善したものの、咽頭痛は続くので耳鼻科医に咽頭をファイバースコープで検査をしてもらったところ、咽頭部に炎症所見があることがわかりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 20 10月 2004

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第62回 女性の慢性骨盤痛症候群(Chronic Pelvic Pain Syndrome )

症状:6ヶ月以上続く下腹部の痛み    36才のWさんは、半年以上も前から、下腹部の痛みが続き、婦人科や内科を受診し、様々な検査をしてきましたが原因がわからず、気分の落ち込みが増してきました。抗炎症鎮痛薬を服用し、カウンセリングを受け、積極的に運動をすることによって、最近やっと痛みが軽減してきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第27回 細気管支炎 (Bronchiolitis)

症状:咳、呼吸困難、喘鳴 生後5ヶ月のPちゃんは2日前から、発熱、咳、喘鳴で近くの小児科医を受診しました。診察をした小児科医は、Pちゃんの呼吸が速く、肋骨と肋骨の間の筋肉がぺこぺこへ込む(努力性呼吸)をしていたので、吸入治療をして、ER(救急室)に連絡を取り、PちゃんをすぐERに連れて行くようにPちゃんのお母さんに指示しました。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

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第56回 いびき & 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)

いびきで悩む人の数はかなり多いと思われますが、悩んでいるのはいびきをかいている本人ではなく、一緒に寝ているパートナーや家族が大半です。いびきをかく本人は自分のいびきに気付いていないのが普通です。その結果、いびきが主訴の患者さんは「私の女房が、一度医者に診てもらえと言うもので…」というように、他人に促されて受診に来られることが多いのです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 4 3月 2005

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第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

症状:失神、発汗、吐き気、低血圧 32才のCさんは、悩み事があって友人に相談にのってもらっていたところ、急に意識を無くしました。中学生の時、朝礼で、意識をなくし倒れたことが何回かあります。数分後に意識を回復したCさんは、少しフラフラ感を感じるだけでした。翌日内科医を受診し、いくつかの検査を受けましたが、すべて正常でした。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 16 4月 2006

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第67回  耳垢栓塞 (じこうせんそく=Cerumen impaction)

症状: 難聴、耳閉感、めまい、耳鳴り  J君の母親が耳垢を取ろうと試みましたが、全然取れませんでした。小児科を受診したところ、耳垢栓塞(耳垢塞栓とも言います)と診断され、耳垢を柔らかくする点耳液を入れ、数十分後にぬるま湯での耳洗浄を受けました。すると中から固く大きな耳垢が出てきて、

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

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第18回 アレルギー性鼻炎(花粉症)

東京の住民の10人に1人以上が、花粉症(アレルギー性鼻炎)に罹患しているとの新聞記事を以前読んだことがありますが、アメリカでは、人口の約15%、すなわち6―7人に1人がアレルギー性鼻炎に悩まされています。4―5歳以下の年齢で罹患することは少ないので、実際にはかなりの人がアレルギー性鼻炎に悩まされていることになります。日本クリニックの患者さんでも、大人では2割近い人にアレルギー性鼻炎の既往があります。日本語でアレルギー性鼻炎(allergic rhinitis)は一般に、花粉症と呼ばれますが、アメリカでは、hay fever (枯れ草熱)とも呼ばれています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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その1 ドクターJにはなれない =アメリカに渡って来た理由=

日本の医学部を卒業してアメリカに来ようと思ったのは、卒業後インターン研修をした横須賀の米海軍病院で、出会った優秀なアメリカ人医師達の影響が大きいのかもしれません。その中でも、ドクターJは、映画でも紹介された「パッチ・アダムス」に負けると劣らぬ、極めて異色のドクターですが、患者さんを思いやる気持ちは人一倍です。ドクターJは、とにかく明るく、患者を暗くさせることがありません。緊張している子供には彼独特の質問で緊張をほぐしていきます。

診察室 | Ildong Kim | 水曜日, 8 9月 2004

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第21回 慢性疲労症候群(CFS = chronic fatigue syndrome)

症状:慢性的な疲れ、記憶力の低下、のどの痛み、筋肉痛 46歳のTさんは働き盛りで、毎日かなりの仕事をこなしていましたが、昨年より、疲れがひどく、いくつかの病院へ行き、様々な検査を受けましたが原因がわかりませんでした。筋肉痛や関節痛もあるのでリウマチ科の専門医も受診しましたが、「リューマチ科の病気ではない。」と言われただけです。知り合いに薦められて、ある内科医を受診、諸検査ののち、慢性疲労症候群の可能性があると言われ、抗不安薬を服用し、認知行動療法という精神療法を受け、その後徐々に快方に向かっていきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 20 10月 2004

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第6回 成人病の予防

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2000年10月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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第8回 性病

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2000年12月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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第52回 中毒性ショック症候群 (TSS = Toxic Shock Syndrome) =タンポンの使用によるもの=

症状:タンポン使用時の高熱、嘔吐、下痢、赤い皮疹     27才の女性Gさんは、生理中でタンポンを使用していましたが、最近忙しい日々が続いたので、タンポンを取り出すのを数日間忘れてしまいました。今朝になって急に高熱が出、気分も悪くなり、嘔吐や下痢が出てきました。食中毒だと思っていたGさんですが、症状が急速に悪くなっていくので、救急室を受診しました。救急室では、中毒性ショック症候群(TSS)が疑われ、悪臭のするタンポンを取り出し、すぐに抗生物質の投与と点滴が開始されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 土曜日, 28 4月 2007

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第59回 水中毒 (Water intoxication)

症状: 吐き気、頭痛、疲労、意識障害、けいれん         29才のJさんは、気温の高い開催地で行なわれたマラソンに出場し、多量の発汗のため、ボトルウォーターを何本も飲みました。30キロを過ぎたところで、Jさんは吐き気と目まいを訴え始め、35キロ地点で、意識がぼーとして倒れてしまいました。  

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

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第58回  筋けいれん (Muscle cramps = muscle spasm)

症状: 筋肉のけいれん、筋肉痛    32才のPさんは、普段あまり運動をしていないのですが、昨日は家族と一緒に近くの山を数時間歩きました。その夜寝ている時に、突然ふくはらぎがこむら返りをし、その激しい痛みで血の気が失せる程でした。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

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ヘルス

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第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

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第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

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医学教育

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死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

...

US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Intensive Care Unit

Introuduction: An American Medical Student

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

集中治療室

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医療室

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その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

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第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=