第100回「アメリカ健康ノート」連載100回を迎えるにあたって

「アメリカ健康ノート」の連載を始めて、もう8年以上になります。皆さんの暖かいご支援のお陰で、今回連載100回を迎えられたことは非常に光栄だと思っています。このコラムでは、アメリカでの健康保険や病気についての解説、あるいは医療の日米比較を行っていますが、これからも益々内容を充実し、平易な解説ができるように努めていく所存です。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

もっと読む

第49回 あなたのコレステロール値は大丈夫?

最新の血中コレステロール目標値 (Update on Treatment Goals for Cholesterol) テレビや新聞などの報道で、もうご存知の方も多いかも知れませんが、7月中旬に新しい血中コレステロールの目標値が発表されました。7月13日に発行されたアメリカ心臓協会(American Heart Association)の機関雑誌である「Circulation」(循環)に、過去3年間に発表された5つの大きな臨床研究に基づいた、新しいコレステロール治療指針が紹介されたのです。この中で、以前にも増して厳しい目標値が特にハイリスクの人に採用されたので、マスコミの大きな関心を集めることになりました。この新しい指針は、3年前に出された有名な、高コレステロール血症の治療指針である、ATPIII Report (Adult Treatment Panel III Report )=米国コレステロール教育プログラム・ 成人治療専門委員会第3報告を改訂したものです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

もっと読む

第47回 子供の死亡率ナンバーワンは事故!

子供に多発する事故の防止 (Child Injury Prevention)  1才未満を除いて、子供の死因で一番多いのは事故です。事故による死亡者数は2位の先天性異常や悪性腫瘍を大きく引き離しています。「事故」の内最も多い原因は交通事故ですが、交通事故死数は思春期にピークになります。  事故の防止は、子供の生命を守る上で極めて重要です。そして何より大切な事は、子供の事故の大部分が防止可能だということです。今回は、私が所属するアメリカ小児科学会が勧める、年齢別事故防止法について解説していきます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

もっと読む

第42回 この冬猛威を振るうインフルエンザ

新聞やテレビのニュースでご存知のように、この冬はインフルエンザが猛威を振るっています。これはサンディエゴだけではなく、全米の傾向で、現時点(12月19日)でアメリカ24州と、その他15州内地域にも広がっています。サンディエゴではこれまで、インフルエンザにより3人の死者が出たとのことです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

もっと読む

第91回 性器HPV感染症とHPVワクチン (Genital HPV infection and HPV vaccine)

性器HPV感染症(*注)は、以前このコラムの「性感染症」の記事でも説明したことがあるように、性行為で感染します。アメリカでは現在、2000万人程度の人がHPVに感染していると推定されています。毎年600万人以上の男女が感染しますが、その大半はティーンエージャーと20代前半の若者です。50歳までに女性が性器HPV感染症にかかる確率は8割以上です。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

もっと読む

第12回 過敏性大腸炎(Irritable Bowel Syndrome)

症状:便秘と下痢、腹痛 20才のKさんは、半年近く続く下痢と便秘で内科医を受診しました。時々腹痛もあり、おなかもよく膨張するとのことです。最近短大に入り、勉強量も多くなり、それに彼氏と最近うまくいってないそうです。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

もっと読む

第10回 腸重積(Intussusception)

症状:間歇的腹痛、嘔吐、血性の下痢 生後10ヶ月のIちゃんは夜になって急に激しく泣き始めました。しばらくすると何事もなかったかのように泣き止むのですが、30分もたたないうちにまた激しく泣き始めます。その夜は何回も激しく泣いたのですが、1回泣く度に30分から1時間程度泣かない時間が続くのです。嘔吐と下痢も起こり、翌朝になると、血のまざった下痢も出るようになったのですぐ小児科に連絡を取りました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

もっと読む

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

私は患者さんに病気の説明をする時に、よく例え話をします。膀胱炎の人には、川の流れに逆らって上っていく魚の話をします。この場合、魚とは大腸菌など膀胱炎の原因になる細菌のことで、川は尿道のことです。膀胱炎は便に入っている大腸菌が原因になることが多いのですが、それが様々な理由で尿道の出口より、尿道に入り膀胱まで達して数を増やして、頻尿や排尿痛などの膀胱炎症状を起こします。普通細菌の数が尿1cc当たり、5万から10万個程度なければ症状を起こさないので、1cc1万個以下の細菌の数では、膀胱炎として認識されないということになります。従って、水分を十分を取って排尿の勢いを増加したり、おしっこを長時間がまんしない、などが膀胱炎の予防につながります。

診察室 | Ildong Kim | 日曜日, 10 10月 2004

もっと読む

第34回 一過性滑膜炎 (Transient synovitis)

症状:急に歩かない、股関節の痛み M君は4才の男の子で、1週間前に手足口病にかかった後、昨日急に歩かなくなりました。小児科を受診し、レントゲンと血液検査を受けましたが、両方とも正常で、小児科医は、一過性滑膜炎と診断しました。しばらく痛み止めを飲んでいましたが、1-2日以内に足を引いて歩くようになり、1週間ぐらいすると、K君は普通に歩けるようになりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 2 10月 2005

もっと読む

第92回 心肺蘇生術 =大人編= (Cardiopulmonary Resuscitation = CPR)

突然死のうち、心臓突然死(sudden cardiac death = SCD)の割合が、アメリカでも日本でも約半数を占めます。アメリカでは年間約25万人の人が、日本では約5万人の人がこの心臓突然死で亡くなられています。この半数以上の人が、CPR (心肺蘇生術)や除細動を、心停止してすぐ開始すれば救命できるのではないかと考えられています。多くの市民がCPRの仕方を知ることと、AED(Automated External Defibrillator 自動体外式除細動器)がどこでも利用できることが、心臓突然死の救命に非常に重要だということが、日米を始め、世界的にも認識されるようになってきました。今回は、2005年に改訂された米国心臓協会のCPRプロトコールに沿って、CPRのやり方を説明します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

もっと読む

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

腹痛は、腹部に感じる痛みのことですが、腹部には腹痛の原因になるいろいろな臓器が存在します。胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、腎臓、尿管、膀胱、大動脈、腹膜、腹壁などです。腹痛の原因は、消化器系の病気、腎臓尿路系の病気、大動脈など血管系の病気、婦人科系あるいは男性性器に関する病気、腹部の筋肉や皮膚などの腹壁の病気などがあります。従がって単に腹痛と言っても可能性のある病気は極めて広範囲のものになります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 25 10月 2007

もっと読む

第57回 百日咳(Pertussis = Whooping cough)

症状:数週間続く発作性の激しい咳      21才のPさんは、最近日本で大学生と短期交流会をして、アメリカに帰ってきました。アメリカに帰って、鼻水、微熱、咳などの風邪症状が始まり、2週間後には、発作性の激しい咳が始まりました。咳止め、気管支拡張薬も効果なく、最終的に百日咳と診断されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

もっと読む

第61回 性感染症 (STDs=sexually transmitted diseases)その1

今回は、若い人に多い性感染症を取り上げました。性感染症については、アメリカ健康ノート第8回(2000年12月1日号)でも説明しましたが、ここ5年間で、性感染症に関する知見や診断・治療に関して大きく変わったところもありますので、性感染症の最新情報を今回と次回の2回にわたって紹介致します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 1 9月 2005

もっと読む

第22回 肘内障(ちゅうないしょう)

症状:子供の手を引っ張った後、子供が腕を動かさない J君は3才の男の子。公園で歩いている時に転びそうになったので、横にいたお母さんがJ君の右腕を強く引っ張ったところ、その後J君は右腕を動かさなくなりました。骨折を心配したお母さんはJ君をかかりつけの小児科医に連れて行きました。話を聞き終えた小児科医は、J君の右腕をつかんで、回転させるように伸ばしたかと思うと、先程まで全然腕を動かそうとしなかったJ君がゆっくり右腕を動かし始めました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 20 10月 2004

もっと読む

第25回 線維筋痛症 (Fibromyalgia = FMG)

症状:全身の筋肉痛、疲労、圧痛 40才の女性Pさんは、2年前から体のあちこちが痛く、疲れも慢性的にあり、これまで3人医師を受診しましたが、いろいろな血液検査をして「異常がない。」と言われ痛み止めを処方されただけで、症状は一向に改善しませんでした。知人に紹介された内科医を受診し、線維筋痛症の可能性があると言われ、試しに服用した抗うつ薬が効果示し、最近では痛みも疲れもやや改善してきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

もっと読む

MORE_IN: 医療相談室, 気になる症状, アメリカ医学生の体験談, アメリカ健康ノート, 診察室, Medical Student Life

100%
-
+
3
Show options
Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

ヘルス

Topics
Top Story

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

...

第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医学教育

Topics
Top Story

死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

...

US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Introuduction: An American Medical Student

Intensive Care Unit

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

集中治療室

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医療室

Topics
Top Story

その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

...

第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=