第92回 心肺蘇生術 =大人編= (Cardiopulmonary Resuscitation = CPR)

突然死のうち、心臓突然死(sudden cardiac death = SCD)の割合が、アメリカでも日本でも約半数を占めます。アメリカでは年間約25万人の人が、日本では約5万人の人がこの心臓突然死で亡くなられています。この半数以上の人が、CPR (心肺蘇生術)や除細動を、心停止してすぐ開始すれば救命できるのではないかと考えられています。多くの市民がCPRの仕方を知ることと、AED(Automated External Defibrillator 自動体外式除細動器)がどこでも利用できることが、心臓突然死の救命に非常に重要だということが、日米を始め、世界的にも認識されるようになってきました。今回は、2005年に改訂された米国心臓協会のCPRプロトコールに沿って、CPRのやり方を説明します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

もっと読む

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

質問:55歳になる女性(Aさん)ですが、体の左半身の筋力が弱くてなってきています。原因として考えられるものは?

医療相談室 | Ildong Kim | 水曜日, 21 12月 2005

もっと読む

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

症状:上半身の動き、深呼吸で強まる胸痛 32才の女性Xさんは、最近胸痛を訴えるようになりました。胸骨よりも左側で、第4肋骨あたりの痛みです。体を大きく動かしたり、深呼吸をすると痛みが増します。心臓の病気かもしれないと心配になり、内科医を受診しました。心電図、胸部のレントゲンなどの検査で異常のないことを確認し、内科医は、抗炎症鎮痛薬であるイブプロフェンを処方しました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

もっと読む

第65回 鳥インフルエンザ(Avian influenza)の脅威

鳥インフルエンザの脅威が最近、テレビ・新聞等でさかんに報道されています。どうして世界中の保健関係者のみならず政府までが、鳥インフルエンザの世界的流行(パンデミック)に対して多額の予算を計上し、万全の対策を取ろうとしているのか、今回簡単に解説をします。 鳥インフルエンザに関しては、第55回のアメリカ健康ノートでも少しだけ取り上げましたが、この約1年間で、鳥インフルエンザの脅威は、かなり現実味を帯びたものになってきました。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 21 12月 2005

もっと読む

第77回 口腔灼熱症候群 (Burning Mouth Syndrome = BMS)

  症状: 舌の灼熱感、痛み、味覚異常      56歳の女性Pさんは、最近舌の表面がひりひりして、灼熱感を感じ、味覚も変化してきたので、複数の医師を受診しましたが、原因がわからず、痛みで夜も寝れない時があり、しだいに憂鬱な気分になってきました。

気になる症状 | Ildong Kim | 月曜日, 24 5月 2010

もっと読む

第73回 円形脱毛症 (alopecia areata)

円形脱毛症はストレスで起こるもの——と信じている人はいませんか?  円形脱毛症は、現在、自己免疫疾患の一つだと考えられています。 円形脱毛症の原因  自己免疫疾患とは、本来は「体内に侵入してきた外敵を迎え撃つ自己防御システム」である免疫システムが、自分の体の一部分を「外敵」と誤認し、その組織を攻撃してしまう病気です。円形脱毛症は、この免疫システムが、毛が生える部位である毛包を外敵だと勘違いをし、誤って白血球が攻撃をしてしまうのです。この結果、頭髪や体の他の部分の毛を失ってしまいます。  円形脱毛症は、遺伝、ウィルス感染症、環境要因等の関与も考えられています。例えば、近い家族に円形脱毛症の人(特に30才以下の人)がいると、他の家族も円形脱毛症になりやすくなります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

もっと読む

第94回 関節炎 (Arthritis)

関節炎と一口に言っても、その原因となる疾患は100以上もあり、そのすべてを説明するのは不可能ですので、今回はその中でも、代表的な変形性関節症、関節リウマチ、痛風を取り上げます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

もっと読む

第101回 大人の予防接種(Adult immunization)

予防接種は子供のためのもの――と考えている人はいませんか?    予防接種が感染症予防に効果があるのは長い間認められてきました。それは子供だけでなく大人に対しても同じです。最近、子供に特有だと思われていた麻疹 (はしか) や百日咳が日本で大学生の間に流行 (はや) って、社会問題になったのはまだ記憶に新しいですが、それはアメリカでも同様で、約20年前に大学生の間で麻疹が流行し、多くの死者が出ました。その後、麻疹の予防接種が2回になりましたが、日本でも最近、麻疹は2回受けることになっています。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

もっと読む

第2回 子宮外妊娠 (Ectopic pregnancy)

25歳のIさんは、生理が遅れていることをあまり気にとめていませんでした。普段から生理の周期が不規則だったからです。ある日、突然腹痛、倦怠感がして、近所の病院の救急室を受診しました。腹痛が上腹部で、吐き気があるので、最初に診たA医師は、急性胃腸炎と診断し点滴治療を始めました。しばらくしても状態が改善しないので、A医師はB医師に相談しました。B医師がIさんの診察をした時、Iさんはすでにショック寸前の状態で、B医師はある疾患を考えすぐにA医師に産婦人科医に連絡を取るように言ったのです。

気になる症状 | Ildong Kim | 木曜日, 7 10月 2004

もっと読む

第12回 過敏性大腸炎(Irritable Bowel Syndrome)

症状:便秘と下痢、腹痛 20才のKさんは、半年近く続く下痢と便秘で内科医を受診しました。時々腹痛もあり、おなかもよく膨張するとのことです。最近短大に入り、勉強量も多くなり、それに彼氏と最近うまくいってないそうです。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

もっと読む

第55回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis

症状: 陰茎の付け根辺りの痛みや不快感、排尿痛、射精痛     45才のEさんは、最近陰茎の付け根あたりの不快感と排尿時の熱感があり、更に精子に血が混ざるようになったので、家庭医を受診しました。尿検査と、直腸診を行なった医師は、前立腺炎と診断し、抗生物質を4週間処方しました。   

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

もっと読む

第55回 アメリカでの妊娠と出産

妊娠と出産を言葉も環境も違うアメリカで経験することは、日本で行うよりもずっと大変なことかもしれません。その一方で、視点を変えると、無痛分娩や快適な分娩室など、必ずしもアメリカでの妊娠・出産はネガティブなことばかりではありません。夫の仕事の関係上、仕方なくアメリカでの出産を予定している方も、積極的にアメリカでの出産を考えている人も、この国での妊娠中の診察・検査の予定、出産がどのように行われているのかを知ることは非常に重要です。スクリプス・クリニックの資料を基にして、以下に妊娠中の診察・検査の予定を説明します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 17 2月 2005

もっと読む

第41回 誤解の怖い医学英語 

以前アメリカ人医師に言われた診断名を一般の英和辞典で調べ、何年間も診断名を誤解されていた患者さんがおられました。又、ある患者さんは、専門の通訳者によって通訳をしてもらったにもかかわらず、誤った日本語の診断名を教えてもらっていました。医学英語は、英語が得意な日本人にとっても、専門の通訳者にとっても容易なことではありません。それは、医学用語というのが、日本語でも英語でも医学という専門の知識がないと理解が難しいということに関係があります。例えば、Hordeolumという英語を「麦粒腫」という日本語に置き換えても医療関係者で無い限り、アメリカ人でも日本人でもその意味することを把握することは難しいのではないでしょうか。ただこの単語はそれぞれ、「Sty 」あるいは、「ものもらい」、という日常でよく使われる用語に変換すると、理解は極めて簡単になります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

もっと読む

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

質問:血液中のコレステロールの値が高いのですが、善玉コレステロールが高いので、まだ薬は飲まなくていいと言われましたが、これはどういう意味なのでしょうか。 食物から吸収されたコレステロールや、肝臓で生成されたコレステロールは肝臓から全身に運ばれるわけですが、その運搬を担うのがLDLという低密度リポ蛋白と呼ばれているものです。このLDLにコレステロールが結合したものは、一般的に「悪玉コレステロール」と言われています。全身の組織に運ばれたコレステロールは、そこで細胞膜、ステロイドホルモン、あるいはビタミンD等の生成に利用されます。

医療相談室 | Ildong Kim | TUSEDAY, 12 10月 2004

もっと読む

第4回 虫垂炎 (Appendicitis)

サンディエゴの日系紙「Lighthouse San Diego」に2003年2月16日号に掲載。現在改訂を予定しています。いましばらくお待ちください。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

もっと読む

MORE_IN: 医療相談室, 気になる症状, アメリカ医学生の体験談, アメリカ健康ノート, 診察室, Medical Student Life

100%
-
+
3
Show options
Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

ヘルス

Topics
Top Story

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

...

第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医学教育

Topics
Top Story

死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

...

US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Introuduction: An American Medical Student

Intensive Care Unit

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

集中治療室

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医療室

Topics
Top Story

その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

...

第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=