第32回 乳幼児の胃腸炎 (Gastroenteritis)

一昨年に登場して、副作用のためすぐ市場から回収されてしまったロタウィルスの予防接種についてはまだ記憶に新しいところですが、このロタウィルスというのは予防接種が必要とされるぐらい乳幼児にとってやっかいなウィルスなのです。冬、乳幼児に胃腸炎(嘔吐、吐き気、下痢、腹痛、熱などの症状を伴う)を起こす感染性の下痢の多くがこのロタウィルスによるものなのですが、中には入院治療が必要になる乳幼児もいます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 30 9月 2004

もっと読む

第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?

医療相談室 | Ildong Kim | 木曜日, 1 6月 2006

もっと読む

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

質問:血液中のコレステロールの値が高いのですが、善玉コレステロールが高いので、まだ薬は飲まなくていいと言われましたが、これはどういう意味なのでしょうか。 食物から吸収されたコレステロールや、肝臓で生成されたコレステロールは肝臓から全身に運ばれるわけですが、その運搬を担うのがLDLという低密度リポ蛋白と呼ばれているものです。このLDLにコレステロールが結合したものは、一般的に「悪玉コレステロール」と言われています。全身の組織に運ばれたコレステロールは、そこで細胞膜、ステロイドホルモン、あるいはビタミンD等の生成に利用されます。

医療相談室 | Ildong Kim | TUSEDAY, 12 10月 2004

もっと読む

第23回 高血圧(Hypertension)

アメリカでは、500万人以上の人が高血圧ですが、自分が高血圧であると、わかっている人は、その内3分の2で、そして約半数の人が治療を受けています。しかし、血圧が正常内にコントロールされている人は約4分の1の人にすぎません。高血圧が原因で起こる脳卒中や虚血性心疾患の死亡率は近年下がって来ましたが、心不全や腎不全等の合併症発生率は残念ながら増えています。血圧が高ければ高い程、脳卒中、虚血性心疾患、心不全、腎不全等の重篤な合併症を引き起こす確率は高くなっていきます。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | TUSEDAY, 28 9月 2004

もっと読む

第5回 腎盂腎炎(Pyelonephritis)

症状:発熱、悪寒、側腹痛 28歳のJさんは、ある冬の朝、高熱と悪寒がして近くの緊急医療センターを受診しました。吐き気、背部痛と軽い下痢もあったことから、インフルエンザと診断され、抗インフルエンザ薬と熱ざましをもらい帰宅しました。しかし、その後も高熱と背部痛が続いたので2日後内科医を受診しました。「頻尿や排尿痛」について医師から質問されましたが、Jさんは普段から尿が近いほうなので特に頻尿だと思ってもいませんでした。診察で右側の背中をこぶしでとんとんと叩かれたとき、鈍い痛みがしました。簡易尿検査の結果、腎盂腎炎と診断され抗生物質を3週間処方されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

もっと読む

第61回 性感染症 (STDs=sexually transmitted diseases)その1

今回は、若い人に多い性感染症を取り上げました。性感染症については、アメリカ健康ノート第8回(2000年12月1日号)でも説明しましたが、ここ5年間で、性感染症に関する知見や診断・治療に関して大きく変わったところもありますので、性感染症の最新情報を今回と次回の2回にわたって紹介致します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 1 9月 2005

もっと読む

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

前回はADHDの原因、症状、診断について説明をしました。今回は、ADHDに伴いやすい障害・疾患と治療に焦点を当てて解説をします。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | TUSEDAY, 7 6月 2005

もっと読む

第74回 ヘノッホ・シェ-ライン紫斑病(Henoch-Schonlein Purpura = HSP)

症状: 下肢の紫斑、腹痛、関節痛、血尿                                8歳の男の子G君は突然の激しい腹痛のため、救急室に運ばれました。痛み止めをもらって帰宅しましたが、原因がわからず、翌日に小児科を受診しました。腹痛以外に、下肢の痛みと足に紫斑があったので、ヘノッホ・シェーライン紫斑病(HSP)と診断され、尿検査と血液検査を受けました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 29 3月 2009

もっと読む

その1 ドクターJにはなれない =アメリカに渡って来た理由=

日本の医学部を卒業してアメリカに来ようと思ったのは、卒業後インターン研修をした横須賀の米海軍病院で、出会った優秀なアメリカ人医師達の影響が大きいのかもしれません。その中でも、ドクターJは、映画でも紹介された「パッチ・アダムス」に負けると劣らぬ、極めて異色のドクターですが、患者さんを思いやる気持ちは人一倍です。ドクターJは、とにかく明るく、患者を暗くさせることがありません。緊張している子供には彼独特の質問で緊張をほぐしていきます。

診察室 | Ildong Kim | 水曜日, 8 9月 2004

もっと読む

第9回 子供の発熱

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2001年1月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

もっと読む

第23回 子宮筋腫(Uterine Fibroids)

症状:月経過多、生理痛、頻尿 45才のOさんは2年前から生理時の出血が増加し、生理周期も不規則になってきましたが、頻尿が出てきたので、まず泌尿器科を受診しました。頻尿の原因が泌尿器科的な疾患ではないため、Oさんは婦人科に紹介され、診察と超音波検査で、子宮筋腫と診断されました。筋腫もかなり大きく、貧血もひどく、すでに子供も3人いたので、Oさんは婦人科医と相談の上、子宮摘出の手術を受けることにしました。

気になる症状 | Ildong Kim | 水曜日, 20 10月 2004

もっと読む

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

腹痛は、腹部に感じる痛みのことですが、腹部には腹痛の原因になるいろいろな臓器が存在します。胃、十二指腸、小腸、大腸、肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、腎臓、尿管、膀胱、大動脈、腹膜、腹壁などです。腹痛の原因は、消化器系の病気、腎臓尿路系の病気、大動脈など血管系の病気、婦人科系あるいは男性性器に関する病気、腹部の筋肉や皮膚などの腹壁の病気などがあります。従がって単に腹痛と言っても可能性のある病気は極めて広範囲のものになります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 25 10月 2007

もっと読む

第57回 百日咳(Pertussis = Whooping cough)

症状:数週間続く発作性の激しい咳      21才のPさんは、最近日本で大学生と短期交流会をして、アメリカに帰ってきました。アメリカに帰って、鼻水、微熱、咳などの風邪症状が始まり、2週間後には、発作性の激しい咳が始まりました。咳止め、気管支拡張薬も効果なく、最終的に百日咳と診断されました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

もっと読む

第36回 多嚢胞性卵巣症候群 (Polycystic ovary syndrome = PCOS)

症状:無月経、不妊、多毛 36才のC子さんは、最近多毛で悩むようになり、脱毛サロンへ行きましたが、そこで、脱毛師に、異常な多毛を指摘され、内科医を受診することになりました。診察をした医師は、C子さんに無月経があり、にきびも多いので、PCOSを疑い、血液検査と婦人科の超音波検査を行いました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 18 11月 2005

もっと読む

第34回 続・SARS (重症急性呼吸器症候群)

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2003年5月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 30 9月 2004

もっと読む

MORE_IN: 医療相談室, 気になる症状, アメリカ医学生の体験談, アメリカ健康ノート, 診察室, Medical Student Life

100%
-
+
3
Show options
Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

ヘルス

Topics
Top Story

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

第63回 膝の痛み (Knee pain) =運動およびスポーツ外傷によるもの=

膝の痛みは、内科医や家庭医を受診する筋骨格系の病気のうち3分の1を占めると言われるほど頻度の高い訴えです。特に、スポーツや運動を行っている人の半分以上が何らかの膝の痛みを訴えると言われています。軽い膝の痛みは、膝の使いすぎ、スポーツを行う際の準備運動や整理運動の不足が原因になっています。...

第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex)

...

第30回 ブルガダ症候群(Brugada sydrome)

症状:失神、突然死、あるいは無症状 Kさんは、仕事中急に気を失いました。救急車で、近くの救急病院に運ばれ、いろいろ検査を受けましたが原因がわからず、心臓の専門医を紹介されました。後日心臓の専門医を受診したところ、ブルガダ症候群の可能性があるということで、心臓電気生理検査を受け、その結果、植え込み型除細動器(ICD)の手術を受けることになりました。...

第31回 子供の亀頭包皮炎 (Balanoposthitis)

...

第85回 腹痛 (Abdominal pain)

...

第54回 副鼻腔炎 (Sinusitis)

第43回 肋軟骨炎 (Costochondritis)

第60回 血尿(Hematuria)

第29回 バルトリン(腺)膿瘍 (Bartholin’s abscess)

第64回 肩の痛み(Shoulder pain)

第55回 アメリカでの妊娠と出産

第75回 卵巣嚢胞(嚢腫)(Ovarian cysts)

第59回 注意欠陥多動性障害(ADHD) その2

第71回 無月経 (Amenorrhea)

第81回 胸痛 (Chest Pain)

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医学教育

Topics
Top Story

死体解剖

死体解剖

今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

新入生向けのオリエンテーション

...

US Medical School: Timeline

Outline of US Medical Education First, a quick summary. Total time from high school graduation to residency completion: 4 years college + 4 years medical school + 3-5 years residency = 11-13 year...

医大に入る前

はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

医学選択科目

UCSFには、必修科目に加えて、医学と芸術、ホームレス健康問題、黒人健康管理の格差、小児科問題、中国語医学用語など、いろいろな選択科目があります。 私は、「アジア人の健康と医学」と「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の2つの選択科目をとることにしました。今日は、「クリエイティブ(創造的な)ライティング」の授業について、書きたいと思います。 ...

中間試験

Introuduction: An American Medical Student

Intensive Care Unit

Blocks: An Integrated Approach to Learning Medicine

Preceptorship: Learning in the Community Setting

轢かれた

集中治療室

Move
Display 0 | 5 | 10 | 15 Stories

医療室

Topics
Top Story

その3 エッチドクター? =思春期医療=

その3 エッチドクター? =思春期医療=

アメリカでは思春期医療というのが、小児科の中で独立した領域として存在します。従って、小児科の研修を受ける人は、思春期医療の研修も行います。避妊の仕方や、ドラッグの体に対する悪影響、思春期特有の問題について研修をします。特にアメリカではドラッグに手を出す高校生が3割以上いるので、ドラッグに関する知識は小児科医としては必須です。...

第3回 虫刺され(Insect bites)

...

第7回 急性前立腺炎 (Acute Prostatitis)

質問:33才の男性で、肛門辺りの不快感と射精時に痛みがあり、医師を受診したところ、急性前立腺炎と言われました。急性前立腺炎とはどういう病気ですか?...

その6 耳垢君、君は包囲された

...

第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。...

第6回 左半身の筋力の低下(Muscle weakness)

第5回 肛門周囲膿瘍(perianal abscess)

その7 胸痛はお父さんの愛情 =愛情も度を越すと病気を起こす=

第2回 アレルギー(Allergic Rhinitis)

第4回 高脂血症 (Hyperlipidemia)

その9 抗菌剤(抗生物質)は正義の味方か?

その4 脅かすドクター =成人病のコントロール=

その5 たとえ話 =醜いアヒルの子は白鳥?=

その8 渡米して驚く予防接種の数

その10 家族のように思って治療を =これが良いドクターの条件?=