第33回 心房細動 (Atrial fibrillation)

症状:動悸、胸部苦悶感、ふらふら感 55才男性のBさんは、昨日から脈が時々速くなり、胸が苦しくなってきたので内科を受診しました。Bさんの脈は不整で、心電図上心房細動の所見があったので、Bさんはすぐに循環器内科に紹介され、そこで軽い電気ショックによる不整脈治療を受けました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 2 10月 2005

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第7回 SARS (重症急性呼吸器症候群)

症状:発熱、咳、息切れ 今回は、世界を震撼させているSARS(Sever Acute Respiratory Syndrome = 重症急性呼吸器症候群)について説明します。 SARSの感染はSARS感染者の咳、くしゃみによる飛沫物か体液又は、それらの付いた物に触れるか、直接感染者の肌等に触れることによって、SARSウィルスが鼻、口、目などから体内に入ることによって起こりますが、感染すると2-7日の潜伏期間を経てまず発熱します。発熱は摂氏38度か華氏100.4度以上で、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、食欲不振、発疹、下痢などの症状が伴うことがあります。痰の伴わない咳、息切れ、呼吸苦などの呼吸器症状は発熱後2-7日して起こることが多いようですが、発熱とともに最初から出る例もあるようです。呼吸器症状が出現すると1-2割の人は、人工呼吸器が必要になる程急激に悪化していきます。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

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第12回 更年期障害

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2001年4月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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第61回 足底筋膜炎 (Plantar fasciitis)

症状: かかとの痛み  45歳の男性Jさんは、仕事で立っていることが多いのですが、ここ半年で10キロも体重が増え、それに伴い、かかとに痛みが出るようになりました。朝、起床後の数歩が特に痛く、その後和らいできますが、長く立っているとまた痛くなります。後日、医師より足底筋膜炎と診断されました。

気になる症状 | Ildong Kim | TUSEDAY, 7 10月 2008

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第41回 誤解の怖い医学英語 

以前アメリカ人医師に言われた診断名を一般の英和辞典で調べ、何年間も診断名を誤解されていた患者さんがおられました。又、ある患者さんは、専門の通訳者によって通訳をしてもらったにもかかわらず、誤った日本語の診断名を教えてもらっていました。医学英語は、英語が得意な日本人にとっても、専門の通訳者にとっても容易なことではありません。それは、医学用語というのが、日本語でも英語でも医学という専門の知識がないと理解が難しいということに関係があります。例えば、Hordeolumという英語を「麦粒腫」という日本語に置き換えても医療関係者で無い限り、アメリカ人でも日本人でもその意味することを把握することは難しいのではないでしょうか。ただこの単語はそれぞれ、「Sty 」あるいは、「ものもらい」、という日常でよく使われる用語に変換すると、理解は極めて簡単になります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 金曜日, 1 10月 2004

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第1回 のどの痛み(sore throat)

質問:よく熱をだして、のどが痛くなりますがどんな病気が考えられますか? のどの痛みは非常に訴えの多い症状です。のどの痛みと言っても患者さんが訴える「のどの痛み」は、扁桃、咽頭、喉頭の痛みから、首の正面下部あたりまでの痛みが含まれることがありますが、ここでは、扁桃、咽頭及び喉頭の痛みに限っておきます。

医療相談室 | Ildong Kim | 木曜日, 9 9月 2004

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第36回 多嚢胞性卵巣症候群 (Polycystic ovary syndrome = PCOS)

症状:無月経、不妊、多毛 36才のC子さんは、最近多毛で悩むようになり、脱毛サロンへ行きましたが、そこで、脱毛師に、異常な多毛を指摘され、内科医を受診することになりました。診察をした医師は、C子さんに無月経があり、にきびも多いので、PCOSを疑い、血液検査と婦人科の超音波検査を行いました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 18 11月 2005

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第10回 赤ちゃん

サンディエゴの地元日系紙「ゆうゆう」の2001年2月1日号に掲載。改訂を予定していますので今しばらくお待ちください。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 15 9月 2004

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第54回 口腔アレルギー症候群 (OAS = Oral Allergy Syndrome)

症状: 食べた直後に口の中や唇がひりひりしたり、かゆくなる。    12才のJ君は、花粉症があり鼻のステロイドのスプレーを使用していますが、最近、バナナやメロンを食べると口や唇がかゆくなり、ヒリヒリするようになってきました。スプレーの副作用かもしれないと、親に連れられて近医を受診しましたが、そこで口腔アレルギー症候群という聞きなれない病名の診断をされました。

気になる症状 | Ildong Kim | 日曜日, 24 6月 2007

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第74回 脆弱X症候群 (FXS=Fragile X syndrome)

性染色体にはX染色体とY染色体があり、一般的に男性はXYで、女性はYYという組み合わせになっています。今回は、X染色体を構成するある1遺伝子が脆弱(ぜいじゃく)になって起こる、脆弱X症候群という遺伝的疾患について説明します。脆弱X症候群は比較的頻度の高い精神遅滞を起こす病気にも関わらず、一般的にはあまり知られていません。もし、家族や近い親戚に精神遅滞の人が何人もいると、それは、脆弱X症候群によるものかもしれません。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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第95回 夜尿症 (Bedwetting= nocturnal enuresis)

夜尿症は子供に一般的な疾患ですが、子供に与える精神的影響は大きく、自信喪失、不安、心配などの原因になります。また、親への精神的・肉体的負担も多大で、そのために夜尿症が子供の虐待につながることもあります。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 木曜日, 2 10月 2008

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第88回 子供の風邪薬は安全か?

 日本でもアメリカでも、子供が風邪を引くと、親は市販の風邪薬を購入して子供に与えます。しかし、そうしたごく普通に子供に与える風邪薬が、効果があり、子供に対して安全なのかどうか、長い間あまり研究されてきませんでした。市販の風邪薬の子供に対する安全性が、最近になってアメリカでは大きな議論の対象になってきました。これには、市販の風邪薬による子供の死亡数が1969年以来123人に上ってきた背景があります。123人の死は、鼻づまりの薬と抗ヒスタミン剤の使用によって起ったものですが、規定量以上の薬を服用した可能性も示唆されています。これまで積み重ねられてきた調査・研究の結果を基にして、今年10月18・19日の両日、米国食品薬品管理局 (FDA) の市販薬諮問委員会は子供の風邪薬の安全について会合を開き、その結果を公表したのです。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 日曜日, 13 1月 2008

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第6回 肺塞栓症 (Pulmonary Embolism)

症状:胸痛、息苦しさ 58歳のJさんはビジネスマンで、よく飛行機を利用します。今回もヨーロッパへの出張の後、成田空港へ帰って来ました。飛行機に乗っていた頃から息苦しさを感じていたのですが、自宅に着く頃には胸も痛くなってきたので、自宅近くの救急病院に行きました。心電図、胸部レントゲンも異常がないということで、痛み止めをもらい帰宅しました。その夜さらに息苦しさが増してきたので、都内の大学病院の救急室に行き、そこで肺塞栓症と診断され即入院となりました。

気になる症状 | Ildong Kim | 金曜日, 15 10月 2004

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第110回  乳児突然死症候群(Sudden infant death syndrome = SIDS)

   1980年代の後半、日本で赤ちゃんのうつ伏せ寝が流行 (はや) っていた時、アメリカではうつ伏せ寝が一因とされた乳児突然死症候群=SIDS=が問題になっていました。(丁度、私も生まれたばかりの長女をうつ伏せで寝かせていたので、驚きのニュースでした)   アメリカでのSIDSによる乳児の死亡数は、1980年年代には年平均5,000から6,000あったのが、アメリカ小児学会の仰向けキャンペーンなどで2000年以降は2,000程度に下がりました。1992年から1998年の間にうつ伏せ寝は全体の7割から2割に減少し、それにつれてSIDSは4割減少したのです。  日本では、SIDSによる乳児の死亡数はアメリカほど多いわけではありませんが、仰向け寝のキャンペーンによってSIDSの死亡数は減少しました。日本でのSIDSによる乳児の死亡数は2007年は158人で、1才未満の乳児の死亡原因の第3位になっています。因みに、アメリカでもSIDSは、1年未満の乳児の死亡原因の第3位です。  

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 月曜日, 24 5月 2010

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第77回 母乳と離乳食 (Breast milk & complimentary foods) その1

その1: 母乳栄養 (Breast feeding)   母乳に対する認識と離乳食の考え方は最近大きく変わってきました。これには母乳や離乳食に関する研究が大きく寄与していますが、アメリカでも最近の母乳栄養の重要性の認識は、母乳栄養の普及に繋がってきています。 今回は、1才未満の乳幼児の栄養に関係の深い母乳に焦点を当て、母乳栄養のメリットと問題点について解説します。

アメリカ健康ノート | Ildong Kim | 水曜日, 24 1月 2007

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今週は、とてもたくさんの事について、勉強しました。医学を学ぶことは、よく、「消火用ホースから、水を飲むことのようだ」と言われています。今までは、その意味が良くわかりませんでしたが、医大で勉強を始めて、新しい情報がどんどん出てくるので、ちょっとその意味を理解できるようになった気がしました。...

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はじめまして。ジェイといいます。私は日本で二年間過ごしたので、日本語が話せるようになりました。うまくはないけれど、頑張って、日本語でこの記事を書いてみます。 ...

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